「Protecting Children from Bullying」
長崎の子どもたちを
いじめから守る市民の会
あらゆるいじめから子どもたちの「命」「心」「尊厳」を守り、
支援するための市民団体です。
令和6年、9月12日、長崎市議会の教育厚生委員会に陳情の参考人として招聘され、陳情内容について、お話ししてきました。長崎市の各小学校には学校で策定した「いじめ防止基本方針」がホームページに掲載されていますが、アップデートしておらず、最新のものに反映していないことに対し、問題提起をしました。特に重大事態の要件や対応については、正しく、最新の情報を載せる必要があります。これを受けて、理事者である教育委員会は、すべての小中学校に通知を出して、アップデートされたいじめ防止基本方針を載せることや、重大事態の要件などを掲載していただけるとの回答でした。また、掲載していない学校等については個別に指導するとのことです。また、教職員以外の子どもにかかわる大人に対しても資料等で「いじめ防止基本方針」を周知していただけるそうです。
にて、いじめに関する陳情を行うことといたしました。それは、こども、保護者はもちろん、教職員ですら「いじめ防止対策推進法」が十分理解できるような状況にないことがもっとも大きい理由です。特に、いじめの重大事態という子どもの命にもかかわる重要な事案について、最近、子どもが自死して数年たった後や不登校や転校を余儀なくされた後に「重大事態に認定した」ということが全国各地で起こっています。これは、重大ないじめ事案に対し、適切な調査、指導、支援がされなかっただけでなく、子どもが著しい被害を受けているということです。
この点については、いじめは増え続けているのに、学校現場での危機感は年々うすれていると感じています。
そんな今だからこそ、大人総がかりでいじめ防止対策をする必要があります。何かが起こってからではなく、ひとつも起こさないような努力が必要です。
※ 長崎市の機関紙「広報ながさき」令和6年2月号に紹介していただきました。
令和6年1月8日付、読売新聞に掲載していただきました。
※ 現在、本団体では、メールにて、「子どもたちからのいじめ相談」及び「小中学校の先生方からのハラスメント相談」を無料でお受けしております。秘密は厳守いたします。また、ご要望に応じて関係機関と連携させていただき、解決のお手伝いができればと考えています。
(詳しくは下段を参照ください)
<最新のお知らせ>
〇 12月長崎市議会にて陳情させていただいた回答が届きました。(下の画像)
回答の要旨は、「いじめ防止基本方針」及び「長崎市子どもを守る条例」はHPに掲 載するなどしてすでに周知している、これからも周知していくということ。
「いじめに特化した授業」は、各学校で人権教育や道徳などあらゆる機会をとらえ、 指導している。「相談窓口のプロフィール紹介」等は可能な範囲で検討し、今後、 相談窓口にフリースクール等の民間の相談機関を掲載する方向で話し合った。
ということでした。小さな問題提起でしたが、教育委員会をはじめ、市議の方々も熱心に議論いただき、前向きに検討してもらったことは大きな一歩であったかと思っています。特に、教育厚生委員会の場に団体代表として説明や質疑応答の場をいただき、子どもたちや保護者の悩みや不安を届けることができたの大きな収穫でした。 今後は、いじめ相談等の活動を充実させ、行政の方々、学校と連携させていただき、中立的な立場で解決を図っていけたらと考えています。
<団体のご紹介>
本団体は「いじめの禁止」や「いじめが発生したときの対応手順」等を示した、「長崎市いじめ防止基本方針」及び「長崎市子どもを守る条例」について、子どもや保護者、先生方、その他、教育に携われている方々にそれぞれの役割や内容の周知を行政の方々と連携して行っていければと思っています。また、本団体が作成した教材をつかった「子どもいじめ防止教室」という「出前講座」を市内小中学校で実施できたらと考えています。また、12月21日より子どもたちからの「いじめ」相談、先生方からのハラスメント相談については、「匿名可・無料」でお受けする相談窓口の設置しました。(メールで相談ください)
<会員募集のご案内>
本会では、正会員および賛助会員を募集しております。団体の口座を開設しましたので、入会届を送付していただき、会費をお振り込みいただければありがたいです。
★ 振込先「楽天銀行」 タイコ支店 普通 3047065 大石真弘
なお、初回の年会費の有効期限は振込時から令和6年12月31日までとします。その後は1年おきに更新となりますことを申し添えます。
是非、力を合わせて、子どもたちをあらゆるいじめから守る取組をしようと思いますので、よろしくお願いいたします。
長崎市議会からの回答書です。
団体の目標と活動について
本会は、小・中・高等学校等に在籍している18歳までの子どもたちを対象に、心身に重大な影響を与える様々な「いじめ」から子どもたちを守るための啓発活動や相談があった個別のいじめ事案に対して、必要に応じて学校や関係機関との連携を図り、子どもたちを支援する目的で、令和5年11月11日に設立されました。
「子どもたちの小さな声」を市民運動を通して大きな力に変え、市や教育委員会等に要望や連携などの働きかけを行うことを主軸に次の3つの活動を実行します。
①「いじめ防止対策推進法」に基づいた、いじめの防止や対応を実現
する活動。
②「長崎市子どもを守る条例」を多くの人々に周知して、「子ども」
「保護者」「学校」「子を育て学ぶ施設」の方々に対し、条例が定めているそれぞれの役割を果たすよう啓発する活動。
③「いじめレスキューセンターアリビオ」を開設し、SNSやメールで
子どもたちからの相談を無料で受け、自死や自傷行為、不登校等
へつながらないように心理的支援や関係機関との連携を通して、適切
な支援が行われるための活動。
① 平成25年9月28日に施行された、
「いじめ防止対策推進法」及び「長崎市いじめ防止基本方針の理念や方針が各学校で適切に運用され、いじめの防止及び解決につながるように、行政と協力して、
「子ども」「保護者」「先生方」「市民の方々」へ啓発していきます。
具体的には、街頭での広報活動や各学校での
「こどもいじめ防止教室」の出前授業、教育委員会や市議会へのお願い等を行います。
② 平成26年4月に施行された、長崎市が「いじめ等を許さない」ことを宣言し、「市」「学校」「保護者」
「育ち学ぶ施設」の役割及び「子どもの努め」を明記した「長崎市こどもを守る条例」について、子どもや保護者、先生方、育ち学ぶ施設にお勤めの方々への継続的な啓発と周知を徹底するよう、長崎市と連携して啓発活動に取り組みます。
③ 本団体の事務所内に、
「いじめレスキューセンターアリビオ」を置き、子どもたちから直接、SNSやメールでの相談を無料で受け、必要に応じて学校等と連携しながら、心理的支援や解決へ向けての支援方法を提案します。
また、命の危険がある場合など、深刻な事案の相談に対しては、警察や教育委員会、児童相談所等の関係機関と連携する場合もあります。
※ 「フリースクールアリビオ」と同じ場所です。
立ち上げの経緯とコンセプト
平成23年に滋賀県で発生した中学生の自死事案を契機に「いじめ防止対策推進法」が施行され10年が経過します。しかしながら、児童生徒数は減少しているのにも関わらず、「いじめの認知件数」は増加し続けています。
また、令和4年度の子どもの自死は500人を超え、過去最高となっています。
この中には、いじめを苦に自ら命をたった子どもたちも少なからず存在します。
さらに、全国の不登校の児童生徒数は29万9千人と増えつづけ、大きな社会問題となっています。不登校はその理由として「学校生活への不安や無気力」(文科省調査)が半数以上を占めていますが、この不安や無気力の「要因」として、「学校生活に楽しみや希望を見いだせない」「人間関係がうまくいかずに不安や心配がある」「嫌味や皮肉、聞こえよがしに文句を言う人がいて耐えられない」という不登校になった子どもたちの声があり、不登校といじめの相関関係が深いと考えられます。
実際、ある団体が行った調査では、不登校の要因として25%以上が「いじめが要因」と子どもたち自身が答えています。
私の30年に及ぶ教職員としての経験とフリースクールで子どもたちを支援している立場から言うと「『いじめられた』と誰にも言えない子どもたちが学校から遠ざかってしまう例は相当数いる」という実感をもっています。
このようないじめに対しては、全国的に「法律で防止策や対応が決まっているのに、学校で適切な指導が行われていない例」も散見されます。また、長崎市はこの法律の制定を受け、「長崎市いじめ防止基本方針」及び「子どもを守る条例」を定めています。
学校の先生方や保護者、子どもたちに周知されているかというと、10年近く経過していることもあり、認知度は決して高くはなく、いじめへの意識や危機感の低下が懸念されます。実際、これらのすばらしい理念をもつ長崎市の決まりがあるのに、先生方にお話を伺ったところ、「知らなかった」「読んだことがない」と答えられる方もいました。これでは、長崎市や学校、保護者、教職員、育ち学ぶ施設が条例がうたっている役割を果たすことは難しいと考えます。特に、「子どもの努め」として、
「子どもはいじめをしてはならない」とされていることも子どもたちへの啓発が不可欠だと考えます。
さらに、代表が運営する「フリースクールアリビオ」にご相談に来られる子どもや保護者からも「いじめ」や「人間関係の恐怖から教室に入れない」等の深刻な声が寄せられています。そこで、一市民団体が中心となり、行政の方々や先生方、保護者と共に、「大人の力を結集」して、いじめの防止や対策をすることが今、まさに必要な時であると感じて団体を立ち上げました。また、子どもたちだけでなく、学校や部活動などにおける「大人からのいじめ(暴言、暴力行為等)についても支援の対象とし、一人でも多くの子どもたちの「命」と「心」「尊厳」を守るよう支援します。
〇 事務所:長崎市大井手町45番地 上戸ビル301
〇 代表連絡先:大石真弘(フリースクールアリビオ代表)
(携帯)090-8762-9213
< 無 料 相 談 窓 口 >
☆彡 子どもたちからのメール相談は無料です。
もし、あなたが相談する人がどんな人なのか不安に思ったら、
「フリースクールアリビオ」でネット検索してみてください。
その上で「話してみよう」「聞いてみよう」と思った人はメール
で相談してください。あなたを叱ったり、否定したりしません。
秘密は守ります。悩みを抱え困っている人は連絡してくださいね。
Eメール
masahiro520310@
gmail.com 090-8762-9213
「長崎の子どもたちを
いじめから守る市民の会」会則
(会員を募集中です)
「長崎の子どもたちをいじめから守る市民の会」では、正会員と賛助
会員を随時募集中です。正会員は年会費1000円、賛助会員は年会費
500円です。一緒に子どもたちのために活動しませんか?
お気軽にお問合せください。
※ 会員入会届を記載の上、メールにてお送りください。
年会費の納入方法については最新のお知らせでご案内しております。
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